ヨーグルティアで納豆を
今日は素敵な発酵マシーン、タニカさんのヨーグルティアSを紹介するわ。
この子を買ったきっかけは、手作り納豆がどうしてもうまく作れなかったからなのよ。
そもそもワタクシは、それほど納豆が好きってわけじゃないんだけど(嫌いってわけでもないけどね、たまに食べると美味しいと思うこともあるわ)、身近に毎日納豆を食べないと気が済まない納豆星人がいてね、強く何度も要望されたので、まあ一肌脱いであげようとしたのよ。
でもね、大豆を発酵させて納豆を作るためには、24時間くらいの間、40度前後を保つ必要があるということで、発泡スチロール箱にお湯を入れたペットボトルを仕込むなど、いろいろ工夫して何度かチャレンジしてみたんだけど、なかなかうまく行かなくて。
そもそも自分が好きで作りたいわけじゃないので、すぐに嫌になってしまったのよ。
このままだと納豆が嫌いになってしまいそうだったので、機械大好きなワタクシとしては、「専用のマシーンを買いましょう!うん、そうしましょう!」となったわけ。
ということで、おうちにやって来たのがこのヨーグルティアちゃんよ。
お名前は「ティア」にしましょうか。 せっかくだからヨーグルトも作りたいと思っていたので、容器は付属のプラスチック製に加えて、納豆専用にガラス容器も購入。
納豆菌は強力だから、少しでも混ざってしまうとヨーグルトの乳酸菌は負けちゃうらしいのでね。
種となる納豆菌は市販の納豆を使ってもいいらしいけど、そのためにわざわざ新しい納豆を買いに行くなんて、ステイホーム派のワタクシとしてはありえないので、かわしま屋さんで販売している粉末を使っているわ。3g入り680円、10~30㎏の納豆が作れて冷蔵庫で長期保存が可能なので、大変お得で便利よ。
ヨーグルティアを販売しているタニカさんのホームページにある通りのやり方で何度も作って、毎回間違いなくできていたので、「やっぱり専用マシーンは素晴らしい!」と思っていたんだけど、ちょっとだけ不満があったのよ。
タニカさんのレシピでは専用容器の高さの半分くらいの量で仕込むことになっているのだけど、納豆星人を満足させるためと、ワタクシの手間を省くために、なるべく一度にたくさん作りたいと思って、容器いっぱいギリギリまで入れると、どうしても均一に発酵しなくてね。表面は乾燥して黒っぽく、底の方は水っぽくなってしまうのよ。容器が深いから底の方に水滴が抜けずに溜まり、空気も届きにくくて酸欠気味になってしまうのだろうと思うわ。途中で天地返しをすればいいのかもしれないけど、なんかネバネバしそうだし、めんどうだし。
ワタクシが納豆をそれほど好まないのは、あのネバネバが嫌なのよね。口がベタベタするのはまあ許せるんだど、はしや容器のふちから糸を引いてテーブルや服や床につくのが嫌で、それを極力なくすために一生懸命おはしをグルグル回して糸を完全に切ろうとするんだけど、なかなか切れなくてイライラするし、めんどうだし、そこまでして食べたいほどでもないのよ。
というわけで、作る側としては、今一つ納得していなかったんだけど、食べる側の納豆星人は表面が乾燥気味で底の方がべとべとであっても、美味しいと言ってるから、まあ、いいかと思っていたのだけど。
ところが今回、納豆星人のお仲間がワタクシの手作り納豆を分けて欲しいというので、軽くてお渡ししやすい容器で作ってみようと、専用ガラス容器ではなく、ジップロックスクリューロックを2段重ねにして作ってみたら、発酵むらもなく過去最高にうまくできたのよ!
というわけで、そのやり方を紹介するわね。
まず乾燥大豆をよく洗ってからたっぷりの水につけ、一晩くらい吸水させてね。
この大豆はずいぶん前に、仲良くさせてもらっている農家の方から大量にお安く分けていただいたものなんだけど、何年も保存できて、水で戻すだけでいつでも美味しく食べられるなんて、乾燥豆というものは素晴らしくありがたい食材だわね。
これが吸水後よ。かなり大きく膨らんでいるのが分かるかしら。
吸水が終わったら、ざるに入れて、圧力鍋にセット。底に約400mlの水を入れて20分蒸します。
この圧力鍋はアサヒ軽金属の活力なべというもので、もう20年くらい使っているわ。使用頻度がそんなに高くないこともあるけど、長持ちしていて素晴らしい道具ね。マシーンじゃないけど、こういうステキな道具も大好きよ。
ちなみにアサヒ軽金属のプリンセスなべも、同時期に購入してずっと愛用しているわ。何といっても商品名がいいじゃない?まさにワタクシのためのおなべって感じで。名前は大切よね。同じく名前がとても気に入っている天使のなべと天使のフライパンも20年愛用してるの。
これが蒸し上がった状態よ。この上から熱いうちに納豆菌液をかけて混ぜます。冷めてしまってはいけないので、圧力鍋のふたを開けるのはこの後の準備をしてからにしてね。
今回使う容器のジップロックスクリューロックは熱湯を回しかけて消毒してあるわ。
そこにかわしま屋さんの納豆菌粉末を、おまけでついてきたミニスプーンでひとさじ。もっと少なくても大丈夫かもしれないけど、心配性のワタクシはいつもこれくらい使っているわ。
ここにポットのお湯を10~15mlくらい注いで、同じく熱湯消毒した大き目のステンレススプーンで混ぜ混ぜして溶かし、この納豆液を蒸し上がった大豆の上から回しかけてまんべんなくいきわたるように混ぜるのよ。
アツアツの大豆にかけるのが大事なので、納豆液を作ってから圧力鍋のフタを開けるようにしてね。
納豆液を作ったジップロックスクリューロックに大豆を戻し入れます。手前は300ml、奥は473mlサイズよ。
上からペーパータオルかガーゼをかぶせて輪ゴムで止めます。
ワタクシが使っているのはcottaさんで売っているキッチンクロス。
おしゃれな色合いがお気に入りよ。
まず一個目の容器を入れた後、半分に折った割り箸を2本渡して、その上にもう一つの容器を載せます。
ふたをのせて、45度に設定して24時間発酵させます。ふたがちょっと浮いてしまうけど問題ないわ。300mlの容器を2つなら、ぴったり収まるんだけど、なるべく一度にたくさん作りたいものね。
それに上から蒸気が抜けるから、これくらい浮いている方が、かえっていいと思うわ。
何時間かすると、ふたに水滴がたくさんついてくるから、ときどきシンクの上でふたをピッピッとふって水滴を落としてあげるか、もしくは拭いてあげてね。
結構家の中に納豆のニオイが充満するから換気扇を回し続けた方がいいかも。
これが24時間たった納豆よ。底の方までむらなく、水がたまることもなく、いい感じに発酵しているわ。すぐにきっちりふたをすると蒸れてしまいそうなので、ふたを上から軽くのせるだけにして冷蔵庫で一昼夜くらい保存します。これによって、作りたてよりも味が落ち着いて美味しくなるらしいわ。
食べ比べたわけじゃないから確かなことは言えないけどね。
今までも美味しいと言ってくれていたけど、このやり方にして、より美味しくなったと言ってもらったので、今後はこの方法で行くわ。専用ガラス容器にみっちり作るよりは、一度に作る量は減ってしまうけど、軽くて小さいから冷蔵庫内にもしまいやすいし、人にも分けてあげやすいし。
納豆だけでなく、ヨーグルトやパン用のホシノ天然酵母など、ティアちゃんやその他のキッチン家電を駆使して、他にもいろいろ発酵食品を試しているから、いずれ紹介するわ。
ではまたね。