クリームチーズを作ってみた
先日納豆菌を買い足そうと、いつも購入しているかわしま屋さんをのぞいたら、チーズ酵素なるものを発見。
チーズを作るなんて、面白そう!と一緒に注文してしまったの。
1グラム入っていて680円。
かわしま屋さんによると、牛乳1リットルに対して必要な量は0.1gとのことなので、これ一袋で10回も作れるわね。
(あれ、でも袋には1グラムで100リットルのミルクをチーズにできるって書いてあるみたい。ということは1リットルに対して0.01gで足りるのかな???)
チーズを固まらせる酵素を得るためには、子牛を犠牲にして、その胃から取り出すって話を聞いて、大好きなチーズが作られる現場にそんな裏話があったなんて、とショックを受けたことがあったのだけど、今は微生物を使って酵素を生産させたものが使われていると知って安心したわ。
この酵素もケカビというカビの一種が作ってくれたものだということよ。
古代ギリシャの書物には、イチジクやチョウセンアザミのおしべ、カワラマツバなどの植物からも、チーズを作ることができると書かれているらしいわ。アザミやカワラマツバなら、ここ北海道にもあるけど、チーズを作れたら面白いわね。
作り方は、すばる屋さんのHPで紹介されているやり方を見て、作ってみたわ。
かわしま屋さんのHPにはモッツアレラチーズの作り方しか載っていなかったけど、すばる屋さんの方を見たら、フロマージュブラン、クリームチーズ、リコッタチーズもあってね。モッツァレラチーズは大好きだけど、軍手とゴム手袋をして熱湯の中で揉む、っていうのが、めんどうくさい、そこまでするなら買った方がいいかなと思っちゃって。
いずれやる気になるかもしれないけどね。
とにかく、初めてのチーズ作りは、大好きなクリームチーズにしたわ。
まず、生クリーム200gと牛乳800gを鍋に入れて温めているところよ。
チーズを作るための牛乳は低温殺菌牛乳でないとダメなんですって。高温殺菌された牛乳だと、たんぱく質が変性してしまっていてレンネットを入れても固まらないんだとか。
牛乳として飲む場合も、低温殺菌牛乳なら、胃に入ると胃酸によって固まってゆっくり吸収されるけれど、高温殺菌牛乳(日本で普通に売られている牛乳のことね)だと、液体のまま腸に流れて行ってしまうから、お腹の弱い人には良くないんですって。(参考http://www.milk.or.jp/belief/pasteurizedmilk.html)
ワタクシも牛乳を100ml以上一気に飲むと、ゴロゴロしちゃう体質だから、なるべくゆっくり飲むように気を付けていたんだけど、低温殺菌牛乳なら大丈夫なのかしらね。
ミルクティー好きなワタクシとしては、紅茶に入れるなら、味の面から言って低温殺菌牛乳に限ると、ここ10年くらいずっと、もっぱら低温殺菌牛乳ばかり買っているのだけど、昔のままの習慣で、そのままの牛乳を一気にたくさん飲むのは控えていたわ。でもそういえばここ10年、牛乳でお腹を壊したことないし、低温殺菌牛乳ならビクビクしないで飲んでも大丈夫なのかもしれないわね。
35度から38度に温める、ということなので、温度をチェック。
このcottaさんで買った非接触温度計、なかなか便利よ。
電子レンジで殺菌した容器に入れて、自家製のヨーグルトを35g加えて混ぜたところ。
ヨーグルティアにセットして、35度で1時間。この間にヨーグルトの乳酸菌ちゃんが乳酸を作ってくれるのね。
小さじ1杯のお湯に、レンネット粉末を0.1g入れたところ。
レンネット粉末は、スプーンで混ぜたらすぐ溶けたわ。
1時間経ったら、このレンネット溶液を入れてかき混ぜ、再びヨーグルティアにセット。
今度は40度に温度を上げて、30分。
果たして、ちゃんと固まってくれるかしら・・・
30分経って、開けて見ると、一応固まっている様子。
パレットナイフで切れ目を入れて、再びヨーグルティアにセットして40度でさらに30分加温。
30分経って取り出したところ。いい感じじゃない?成功かも!
キッチンペーパーを敷いたざるにあけて水を切っているところ。
このまま、冷蔵庫に一晩おいてしっかり水を切ってみたわ。
できあがり!
生クリーム200g、牛乳800gから300gくらいのクリームチーズができたわ。
えっ?270gじゃないのかって?
昨日出来立てを30gくらい味見しちゃったからね。
塩を混ぜて手作りのフランスパンに塗って食べたら、もう最高の美味しさだったわ。
でも市販のクリームチーズほど酸味がないのがちょっと物足りないわね。
「手作り クリームチーズ」で検索していたら、水を切るときに常温に数時間置くことで乳酸発酵が進んで酸味が増すという情報を見つけたから、今度やるときはぜひそうしてみましょう。