ワタクシの心に刺さった洋裁本のタイトル
今日はキッチン家電とまったく関係ない話。
ある日突然、「家庭科3だった私がワードローブ100%手作り服になりました。」
というタイトルの本が、なぜかアマゾンのオススメに出てきたのよ。
ワタクシの心に刺さったのは「家庭科3」の部分。
小学生の頃から、お菓子作りだけでなく、手芸にも強い関心と憧れを抱いていて、フェルトのマスコットやら何やらを手縫いでよく作っていたのだけど、アバウトでめんどうくさがりのワタクシの性格は手芸には相性が悪いようで、いつも理想とは遠い不格好な仕上がりになってしまい、作るたびに「自分は不器用なんだ」という思い込みを強くしてしまってきた歴史があるのよ。
中学校に上がると、ミシンの授業があったけど、周りの子たちはスイスイとまっすぐな縫い目で仕上げていくのに、ワタクシがやるとなぜかガタガタに曲がるわ、しょっちゅう糸が絡まって止まってしまうわ、挙句の果てに針が折れたり、すっかりミシンに苦手意識ができてしまったのよね・・・
大人になってからあの時のトラウマを解消したいと思い、奮発していいミシンを買って、のれんとか、ちょっと難しいところでブックカバーやティーコゼーなんかは、結構うまく実用的なものが作れて、やや自信を回復したのよ。
それで調子に乗って、どこにも売っていないような素敵なドレスが作れるようになりたい、なんて身の程知らずな夢を見て、いきなりドレスはさすがに無理だろうから、まずはスカートを作ろうと洋裁本をいくつか買って独学で作ってみたのよ。
ところがコンシールファスナーつけとか裏地つけとか、いきなり難易度の高いものにチャレンジしてしまったせいで、悪戦苦闘の末、なんとか形にはなったけれど、よく見なくても、引きつれやたるみがあったり、サイズがぶかぶかだったり、デザインが凝り過ぎてて合う服がなかったりと、今一つどころか今三つくらいの出来。
ああ、やっぱり自分は不器用なんだって思い込み、トラウマを増やしてしまって、ここ10年くらいは洋服を作ろうなんて気持ちからはすっかり遠ざかっていたわ。
でもこの本のタイトルを見た瞬間、忘れかけていた思いがまたよみがえってきたのよ。
そうよ、ワタクシも家庭科3だったわ(そんな昔のこと忘れたけど、たぶんきっとそうだった)。
今なら自分で自分にかけた「自分は不器用だ、自分にはできない」という呪いを解くことができる気がする。
家庭科3だったのは、過去のワタクシ。
人と比べた評価なんて関係ない。
自分のレベルにあった簡単なものをしっかり丁寧に作って、ただただ喜びと達成感を味わいたい!
この本の素敵なところは、ちゃんと使える服、外にも着て行ける服を作るための視点が重視されているところ。
以前のワタクシの失敗の原因は、どこにも売っていない凝ったデザインのかわいい服を作りたいと思ってしまったところにあった。あの頃はまだ若かったわ。
この本の作者さんは、どうやらワタクシと同年代みたいだけど、40代に差し掛かり、若い時と同じノリでは服選びができなくなって、手作り服にたどり着いたそうなのね。
「無地の布で作ったシンプルな服でも、自分のサイズにぴったり合っていれば、組み合わせ次第で素敵に見える」という作者さんの意見に、納得すると同時に、ワクワクしちゃったわ。
さっそく自分サイズの型紙を作ってみよう!
まずは方眼入りハトロン紙を買わなきゃね!
いや、待てよ・・・ と押入れを探したら、買わなくてもあった!
ついでに押入れには、いつか何か作りたいと、当てもなく買った大量の布も。
(お猫様はお邪魔がお仕事です。ごくろうさま、ありがとう)
本の通りにフレンチスリーブトップスの型紙を作ったわ!
近いうちに、適当な布を押入れストックから選び出して縫ってみる!
楽しみだわ!